とびひとはどんなもの
小児多い、皮膚にばい菌がついて飛ぶ皮膚感染症です。
伝染性感染症と言います。夏は黄色ブドウ球菌による水泡性の発疹ができ、夏休みにピークをむかえ、秋に減少します。
冬でも暖房などで、冬場のとびひがあります。0歳から12歳と幅が広いです。
治療は、抗菌薬を水泡、びらん面に塗る。亜鉛化単軟膏を均等にのばしたリント布でおおう。アトピー性皮膚炎に合併するとかゆみが強く、ステロイド外用薬を塗り、亜鉛化単軟膏を貼り、固定する。かゆみが強い場合は抗アレルギー剤を内服します。抗菌薬が効きにくいMRSAという菌があり、ミノマイシン、ホスオマシン、バンコマイシンなどは効きます。予防には、爪を切り、手洗いをよくしてください。原因の虫刺され、外傷、かぶれなどを放置せず、しっかり治療してください。
風疹とはどんな病気ですか?
春先から初夏にかけて多くみられる感染症です。潜伏期間は2~3週間で、主な症状として発疹、発熱、リンパ節の腫れが認められます。風疹ウイルスは患者さんの飛まつ(唾液のしぶき)などによって他の人にうつります。発疹のでる2~3日前から、発疹がでたあとの5日くらいまでの患者さんは感染力があると考えられています。
先天性風疹症候群とはどんな病気ですか?
妊婦、特に妊娠初期の女性が風疹にかかると、胎児が風疹ウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の障がいをもった赤ちゃんが生まれる可能性があります。これらの障がいを先天性風疹症候群といいます。特に妊娠初めの12週までにその可能性が高いことが認められています。
予防接種をうけることによって、成人女性なら妊娠中に風疹にかかることを予防し、または妊婦以外の方が妊婦などに風疹をうつすことを予防できます。
水いぼは取ったほうが良いのでしょうか?
水いぼとは、伝染性軟属腫ウイルスが皮膚に感染してできるものです。治療としては、水いぼ用のピンセットで水いぼの芯を取る方法が広く行われています。水いぼは、うつる病気ではありますが、強い感染力はありません。しかし、なるべく早期に治療したほうが良いと考えます。必要に応じて、痛み軽減の目的で、ペンレステープや、スピール膏を用いて治すこともあります。また、液体窒素療法は痛みの少ない治療方法です。
アトピーがあれば、子どももアトピーになるのでしょうか?
乾燥肌やアレルギーの体質は遺伝する可能性があります。両親が共にアトピー性皮膚炎であれば、子どもがアトピー性皮膚炎になる可能性は2倍になります。アトピー性皮膚炎の症状は、環境によっても左右されます。冬は乾燥しすぎないように気を付け、部屋の掃除や整頓を心がけると良いです。乾燥肌のケアや、肌に良い食事、規則正しい生活を心がけましょう。
いぼの治療にはどんなものがありますか?
いぼの治療には、液体窒素を用いた冷凍凝固療法があり、いぼウイルスを破壊していく方法がよく用いられます。その他、ヨクイニンエキスや活性型ビタミンD3の軟膏外用を行います。治療はそれぞれの患者様に応じて最も適していると思われる方法を選ぶ必要があります。いぼは治りにくく、再発することも多いですが、適宣適時治療すれば、必ず治っていきます。
男性型脱毛症について教えてください。
男性型脱毛症は、思春期後の男性ホルモンの作用で細く短い毛に変わっていきます。女性にも男性型脱毛症はあります。予防や治療には、いくつか方法があります。内服育毛剤のフィナステリド、育毛液、当院で好評なのは、施術で治す真空含浸発毛育毛法があります。健康な方でも1日約100本抜けるのですが、それ以上の抜け毛が気になる方は、治療も考えてみてください。
皮膚が乾燥すると、なぜかゆいのですか?
季節的には、秋から冬に乾燥してかゆみが強くなります。アトピー性皮膚炎のある方にもかゆみが強くなります。皮膚の角層という部位の水分量が低下するためかゆくなります。 高齢者に多いです。湿度の低い冬に顕著となります。暖房のかけすぎや、ナイロンタオルで体を洗いすぎるのも良くないです。治療は、内服、外用剤などを必要時に用います。
皮膚がうるおう理由を教えてください。
皮膚のうるおいは3つの物質によって一定に保たれています。
①皮脂
皮脂腺から分泌される脂のことです。汗などと混じり合って皮膚の表面をおおい(皮脂膜)、水分の蒸発を防ぎます。
②角質細胞間脂質
表皮で作られ、角質細胞と角質細胞の隙間をうめている脂のことです。角質細胞同士をくっつけるニカワの役割をするとともに、水分をサンドイッチ状にはさみ込み、逃がさないようにします。
③天然保湿因子
角質層にある低分子のアミノ酸や塩類などのことです。水分をつかまえて離さない性質をもっています。
保湿剤の上手な塗り方を教えてください。
保湿剤は皮膚が水分を吸収している入浴後に塗るのが効果的です。できれば入浴後5分以内に塗りましょう。
①手を清潔にして、保湿剤を取ります。
②保湿剤を点在させます。
③指先ではなく、手の平を使ってやさしく丁寧に、できるだけ広い範囲に塗ります。体のしわに沿って塗ると、皮膚に広がりやすくなります。ワセリンなどの保湿軟膏は、皮膚の表面に膜をつくり、 水分の蒸発を防ぎます。寒い時期は硬くなるので、手の平で温めて柔らかくしてから塗りましょう。硬いまま塗ると、皮膚を傷つける場合があります。
様々な保湿外用薬の長所と短所を教えてください。
保湿外用薬には、①油脂性軟膏(白色ワセリン、プラスチベース、亜鉛華軟膏、親水軟膏)、②尿素クリーム、ローション(ウレパール、ケラチナミン、パスタロンなど)、③ヘパリン類似物質(ヒルドイドクリーム、ヒルドイドソフト軟膏、ヒルドイドローション)、④セラミド(キュレル、AKマイルドクリーム)、⑤その他(アズノール軟膏、ユベラ軟膏、ザーネ軟膏、オリ-ブ油)があります。①油脂性軟膏
長所:保湿外用薬の基本。安価。刺激感がほとんどない。
短所:べたつく。②尿素クリーム、ローション
長所:保湿効果が高い。べたつきが少ない。
短所:皮膚炎の部位に塗ると刺激がある場合がある。③ヘパリン類似物質
長所:保湿効果が高い。べたつきが少ない。塗りのばしやすい。
短所:種類によりわずかなにおいがある。

④セラミド
長所:角質細胞間脂質で、皮膚本来の保湿機能を担っている物質。
短所:高価。医師からの処方ができない。

⑤その他
長所:比較的べたつきが少ない。
短所:各薬剤により異なる。

抗ヒスタミン薬はいつまで飲む必要があるか?
原因のわからない蕁麻疹では、薬物治療で症状が消失後もしばらく服用を続ける。慢性蕁麻疹では、症状が出現した場合にのみ対照的に飲む場合と、消失しても予防的に飲む場合とでは、予防的に飲む場合方が治癒に向かう。
症状消失後の予防的内服期間は、症状消失までの病脳期間が4週間以内の急性蕁麻疹ではあれば1週間程度、1~2ヶ月であれば1ヶ月、それ以上の慢性蕁麻疹であれば2ヶ月を目安とする。
症状出現がない事が確認できれば、1日の内服量を減量や間隔をあける。その後3日に1回程度で症状が出現しない状態なら、一時中止してもよい。週に2~3回程度や、1回に出現する膨疹の数が数週以内なら頓服に変更する。
抗ヒスタミン薬の予防投与が有効慢
性蕁麻疹やアトピー性皮膚炎では予防投与が有効で、かゆみのない時期でも、抗ヒスタミンを継続投与するとかゆみの再発を抑制できる。
一般診療(皮膚科/アレルギー科)